某日。俺はめっちゃくちゃにテンションが上がっていた。
どれくらいかっていうと、HUNTER×HUNTERの連載が再開された時くらいの喜びだ。
俺は家族の結婚式で、ワイハに行くことになったのだ。しかも仕事を1週間も休んで、バカンスも兼ねて。
楽しみ過ぎて、ハワイ行く前日なんか、遠足の前日の子供みたいに眠れなかった。
ーーーそうだ、ナンpaをしよう。
御堂筋はナンpa師。ワイハという本当のブルーオーシャンで、声かけをしないという選択はなかった。
しかし……弊害があった。
- 家族で来ているので、あぽったり、ストったりする時間がそもそもない。
- 単独しているので、ワイハにソロ案件がいるとは思えない。ていうかいないでしょ。
- 婆ちゃんと同じ部屋なので、どうやって抜け出すか。
ふむ……厳しい問題だ……。
そんな悩みを抱えながら、御堂筋はワイハへ旅立った。
日付変更線を越え、子供の頃以来のワイハへ。
a日の夜に旅立って、a日の昼に着く。同じ日を2度繰り返す感覚は、なんとも不思議だった。
ワイハの匂い、会話は英語、食べ物。全てに異国情緒を感じた。
ナンpaなんかしなくても、友達といかなくても、単純に楽しかった。
家族と遅めの昼を食べ、夕方にテルホへついた。ワイハの夕方は、まだ明るい。
一旦休憩休憩しようという話になったが、御堂筋はうずいていた。
海を見に行きたい
そしてナンpaもしたい(メイン)
家族は年寄ばかりなので、海で遊ぶ元気は俺だけ。単独で水着に着替え、Yキキビーチに行った。
御「婆ちゃん、ちょっと海で散歩してくるわー」
婆「はーい。気を付けなさいよー」
なんなく一人で海へ。
てくてくてく……
さっ、浮かれてる日本人女子を即るぞ♪♪
御堂筋は気合いを入れて歩いた。
しばらく海で遊んだ。
砂を海に投げたりして遊んでた。
……え?おらんやん。ニッポン女子が!!
いても家族連ればっかやん!!!!
ソロ女子なんか、いるはずもなかった。
そりゃそうか。淡い期待を思った俺が馬鹿だったよ。帰ろ……
サンダルを履き、帰路に向かっていると、アジア顔の女子が一人で歩いていた。
はいはい、どうせ台湾人とかそういうオチなんだろ?知ってる知ってるはいはい。
……まぁ、一応がっつり日本語で話しかけた。
「あの、すみません、この辺にトイレってありますか??」
「え、トイレですか??すみません、わかりません(・・;)」
いた。日本人が。
まぁ、でもどうせ友達と来てるんだろう……。ここでは仮にハワ子と呼ぶ。
御「あ、そうですよね。実は家族の結婚式でー(中略)。友達ときてるんですか??」
ハ「いえ、私は一人で来てるですー」
御「はは、そうですよね。友達と……ってん?
一人でいらっしゃってるんですか??」
勝った。なんだこのミラクルは。
とりあえず、ビーチ側のベンチまでいき、和むことに。
話を聞くと、どうやら普段の仕事の疲れを癒しに、本当に一人でワイハに来てるらしい。一人でディズニーランドに行く女の子の心境と似てるか。
ハワ子は、方言のかわいい、北の方の子だった。
とりあえず、バンゲした。
俺は俺で家族の予定があるし、向こうも買い物があるみたいだし、夜に会うことを約束して解散した。向こうのテルホの場所も聞いておいた。
そして時は夜に……
家族との食事も終わり、俺は婆ちゃんとゆっくりグアバジュースでも飲んでいた。
もう20時を過ぎていた。
俺はハワ子にラインした。
御【ういっすー!さっきはありがと!】
ハ【こちらこそありがとうございました。まだビーチにいます♪】
まだいるんかーい。
1時間たってもラインこなかった。寝たか?負けか??
御【寝た?】
ハ【今帰って来ましたよ♪】
御【お、向かうわ。何号室??】
ハ【飲みに出ますか?せっかくなんでね♪】
御【801?うん、出よーか】
若干会話が噛み合ってないように思えるが、御堂筋はここで布石を打っている。
そう、俺は婆ちゃんと同じ部屋。そうそう長い時間は外出出来ない。
短期決戦が強いられていた。
ハ【ワイハショッピングセンターわかりますか?】
御【わからぬ】
ハ【どこならわかりますか?いきます!】
御【近いから、ロビー行くよ!】
ハ【え!?】
御【下降りてきて!】
ハ【わかりました。着いたら教えて下さい♪】
ここで俺は婆ちゃんに打診した。
御「婆ちゃん、ちょっと散歩してくるわ。」
婆「だめよ、何言ってるの。夜遅いんだから。危なっかしいし、もう寝なさい。」
そりゃそうだ。22時前だ。
なんやかんや、お土産見てくるとか、一時間くらいで帰ってくるとか言って、婆ちゃんの外出グダを崩し、本日2度目の散歩に出た。
俺は無論、向こうのロビーまで走った。
そう、一時間で仕上げで即るなんて、色々時間が足りなかった。
ここで1つ、重要な弊害が出てきた。
着いたら連絡するという段取りのはずが、俺はポケットwifiを借りてなかったので、連絡する手段がなかった。
どーする?近くのスタバまで走って行って、戻ってくるか?
いやいや時間ないわ。婆ちゃんが待ってるから、早く帰らないと……
ここはワイハとはいえ、異国の地。外人だらけの遅い時間の外は、一人で過ごすには不安だった。
正直、焦っていた。どうする…………
ふと俺は、今の居る、ハワ子のテルホ内のwifiをつなぎ、パスワードにテルホの名前をまんま入れてみた。
ログイン出来た。
自分は天才かと思った。
ピロリン
御【着いたよ。ソファーおるわ】
ハ【はい、行きます】
こうして、二人は再会した。
御「お待たせー。ビーチどーだった?(中略)。
さ、一緒にテルホで飲もっか?\(^^)/」
ハ「え?いきなりは無理です笑。外で飲みに行きましょうよ♪」
御「え?なんで?別にテルホも外も変わんないじゃん?
え?もしかしてオセッセされるとか思ってる?するよ?」
俺はアカンパニーを発動した。そう、テルホへ!
御「無理です。帰りますよー笑」
グダられた。
そりゃそうか。
でも俺のは時間がなかった。
御「え?大丈夫やって。そこのコンビニでお酒買って、
一緒にテルホで飲も?」
俺は婆ちゃんが待っていて、時間がないことも伝えた。それでも直hoはダメらしい。どーする?
くそほどの直球を何回も投げてみた。
途中、「わかった、しないから飲もう?」とか、「やっぱりするよ?」とか言っていた。案件のテルホ前でやたら粘っていた。
支離滅裂&がっつき過ぎて、放流されないのが不思議だった。聖騎士の首飾りでも持ってんのかよ。
粘るのも無駄な時間だと判断したので、御堂筋が折れて、外で飲んで和んでから切り込む作戦に切り替えた。
御「わかった!一旦外で飲もう!それならおっけーでしょ??」
二人は、歩いて近くのbarで飲むことになった。
途中ハンドテストをしたが、拒否られた。
マジか、ここまで来て負けか?
時間もないし、一杯で全力で、口説くことにした。二人でワインを頼んだ。
ぶっちゃけ店の雰囲気はよかった。
御堂筋はもともとお酒は強い方ではないが、時差ぼけと疲れのせいか、一杯で若干酔った。
話を聞くと、よくワイハに来てるらしい。年に二回は癒されに来てるとのこと。
あと、酔わないと甘えられないらしい。
なるほど、そういうことだったか。この恥ずかしがり屋さんめ。
それがわかると、そうそうに店を出た。
今度のハンドテストは成功した。しかもかなり距離が近い。
コンビニでお酒を買い、ハワ子のテルホへ向かった。
御堂筋はテルホ誘うとき、何か言い訳を出来るようにする。アイスルーティンも言い訳の1つであろう。
今回は、【服にワインを溢したから、洗わして欲しい】を使った。
御「お酒飲んで、服洗ったら帰るからねー笑」
…………
即!!!!!
行為後、ハワ子に、「泊まってってよー」とか言われたが、普通に無理だった。婆ちゃん待ってるし。
でも、エレベーターまで送ってくれるいい子だった。
時計見ると、日を越えていた。俺は常に時間と闘っていた。かなり巻いたつもりだったが、さすがに一時間では無理だった。
部屋に帰ると、婆ちゃんの姿が見えなかった。
ベランダにいた。
よかった。まじで心臓止まったわ。
心配して、ベランダで待っててくれたらしい。
そのあとくそほど怒られたのは、想像に難しくないと思う。
翌日、親族は結婚して、無事make
love出来たことだろう。
でも、俺にもドラマがあって、御堂筋もワインでmake loveしていたことは、この
ブログを読んだあなたしか知らない。
二日目の夜もおかわりして、また婆ちゃんに怒られた。
…そうか、俺は、この即の瞬間のために、生まれて来たのだ
~fin~
御堂筋くぅんの【勝利】ブログ
全てに勝利し、僕は翔ぶんやよ
4コメント
2017.03.27 12:38
2017.02.28 01:25
2017.02.27 07:05